色々思ったやつを書くところにする予定

徒然なるままに(以下略)なる予定ですが、多分出来ません。

優先席

 先月に自転車を買った、ARAYAのFEDERALの今年モデルである、これを使って最近は自宅から駅までの道のりを行き来している。ちょっとした運動にもなって良い気分である、しかし今日という日は雨であった。自宅で過ごす分には雨というのは心地よい音でちょっとしたASMRである。それでも平日である今日は雨の中家を出なければならないので、仕方なくバスを使った。

 その帰り道、満員のバスに揺られながらマストドンに勤しんでいたのだが、家まであと半分というところで比較的空いてきた。席も多少空き始めたのだがそこは優先席である、誰か座るべき人がいるだろうと思って周りを少々見回すのだが、誰も彼も座ろうという意思が感じられない。僕から見たら一席空いてて隣がよく伺えなかったが、よく見るとサラリーマンが鞄を置いている、誰も座らないというなら「ぢゃ、僕が」という具合にカバンを抱えながら座った。次の停留所でそのサラリーは降りていき、少しして本でも読もうかと思えば、サラリーと入れ替わりにリュックの部活帰りの高校生が空きの優先席の前に来た。リュックが邪魔でこれでは本どころではないと渋々断念して、改めて優先席を見てみると、僕以外は誰も座っていない。

 いくら空いたと言ってもまだ立っている人は多い、なぜ誰も座らないのか、これは簡単な理由で、席を譲るのが面倒だからである、僕もよく分かる。しかし譲るべき人は見たところ誰も居ないので僕は座った、だがこれではまるで異端者のようではないか。この譲るのが面倒だから座らない、と言うのは合理的で、楽ちんな上に無駄な会釈もなく席の必要な人を優先席へ座らせられることもできる。単純明快な話である。しかしこんなことでも形骸化していると言わざるをえない、烏合の衆は優先席は座らないものという認識でいる。もはやそうとしか考えられない、そうでなければ空いた優先席の前に立ち尽くす者などいるはずはない。彼は体幹を鍛えているつもりだったのだろうか、だとしたら場違いである、他の場所でやりなさい。あのリーマンは鞄を椅子に置いてさぞかし楽だったろう、貴様が座りながら鞄を持てばもう少し通り道がスッキリしたに違いない。

 なにやら文句が多くて口うるさい人にしか見えなくなってしまった。それでも、あまりにも僕には見通せない深遠なる考えの持ち主が一堂に会していた処に出くわして、僕は感極まったのである。嬉しさのあまり駄文も書いてしまう。